先日知り合ったモロッコの青年からモロッコのお菓子をもらいました。
「これは、モロッコの伝統的なお菓子です。ラマダン明けの日には、みんなでこれを食べて盛大なパーティーをします。そのパーティーには、親戚とか友達とかがたくさん集まって、街中、大騒ぎします」と教えてくれました。
ラマダンについて、もちろん聞いたことはありました。でも、実際にラマダンをしている人と出会ったのは初めてです。そこで、ラマダンについて、もう少し詳しく聞いてみました。
彼の話をまとめるとこんな感じです。
ラマダンとは、イスラム教の断食の習慣のことで、毎年1ヶ月間行われます。太陰暦によって日にちが決められていて、2014年は6月の後半から7月の後半までだそう。その間、太陽が出ている間は、基本的に飲食は禁止。この期間は、外に出歩く人も少ないため、特に午前中は街がシーンとしているそうです。お店や旅行者相手のレストランは、午後からちらちらと開き始めますが、基本的に人は少ないので、「ラマダンの時にイスラム教の国に行ってはダメだよ」とのこと。日没後は、みんなマーケットに繰り出し、街は人で溢れます。この習慣は、飢餓で苦しんでいる人たちのことを考え、同じ体験をするという概念で行われていると、教えてくれました。
彼が帰って、数日後、今度はインドネシアの女の子に会いました。インドネシアは、世界最大級のイスラム国家として知られています。そこで、今度は彼女たちにラマダンの話を聞いてみました。彼女たちは、イスラム教ではないとのこと。
彼女たちの話をまとめるとこんな感じです。
インドネシア人の多くはイスラム教徒ですが、それ以外の人もたくさんいるので、国の中にラマダンをしている人としていない人がミックスしています。ラマダンの時期でも、レストランやショップのほとんどがオープン。ただ、イスラム教の人たちの事を考えて、その他の宗教の人たちは、日中、その人達の前でご飯を食べたりするのは、控えることもあるらしいです。
世界にはいろんな文化があり、いろんな考え方があります。違う考え方をシェアして、受け入れると世界はとっても平和になるのになぁっていつも思います。