キューバにはアメリカのクラッシックカーが走ってる?

私たちのところには、毎日世界中から旅人がやってきます。2013年1月に私達のところに来た旅人たちが、何人も「キューバが良かったよ」とキューバの話をしました。 彼らはみんな、口をそろえてこう言いました。 「キューバに行ったことがなかったら、キューバに行った方がいい。面白いよ。ヨーロッパの街並みの中にアメリカの古いクラッシックカーが走っている。カストロは、80代後半。彼が亡くなったら、一気に資本主義が入ってくる。その前にキューバを見に行ったほうがいいよ。あそこにはいい状態の社会主義が残ってるから。」 「アメリカでもそんなに見ることのないクラッシックカーがいっぱい?」「いい状態の社会主義とはなんだろう?」 私達は、実際の目で確かめるべく、キューバに行くことにしました。 キューバ革命とカストロ キューバで、カストロとチェ・ゲバラがキューバ革命を起こしたのが1959年。 革命が成功し、カストロがトップの座に着きました。 それまではアメリカと国交があったため、アメリカの文化やアメリカのものであふれていたキューバ。 革命後、アメリカと仲良くしようとしたカストロでしたが、それに失敗し、国交が断絶。 社会主義を徹底し、車などの自由な売買ができなくなり、 時代がそこで止まってしまいました。 そのため、革命以前に入ってきたアメリカのクラッシックカーが、今でもなお、街の中の主な車として使われているのです。 キューバは、たくさんのクラッシックカーと親切な人々であふれていた! 2013年3月、私達はキューバを訪れました。キューバの話を最初に聞いてから、2ヶ月後のことです。 空港に着き、乗り込んだタクシーが、すでに赤のクラッシックカー。タクシーの料金は決まっていて、空港で乗る時に値段を告げられました。 元国会議事堂近くのCasaと呼ばれる民宿まで乗せてもらい、チップを上乗せして料金を払おうとすると、運転手さんが自分の財布からお釣りを取り出そうとしました。 「お釣りはいりません」と言うと、「ありがとうに”とってもとっても”」と何度も付けてお礼を言われました。 給料は、国から誰もが同じ金額をもらっているキューバでは、チップの文化もないし、ボッタクリの概念もありません。みんなとてもいい人たちです。 街中を歩くと、うわさ通り、クラッシックカーであふれていました。車はメンテナンスをちゃんとすれば、50年以上ちゃんと使えるんですね! 街中で地図を見ながら、立っていると、誰かが必ず声をかけてくれました。 「どこに行きたいの?」って。 場所を示すと、みんなとてもていねいに道順を教えてくれました。ほんとにキューバはいい人だらけでした。 キューバとアメリカ国交回復 2014年の終わり、アメリカとキューバが国交回復の話し合いをスタートさせるとのニュースが世界中を駆け巡りました。私たちがキューバを訪れて約2年。やはり資本化の波が来るようです。 今後このクラッシックカーはどうなるのでしょうか?この素敵なキューバの街は? アメリカと国交が回復したら、キューバに行きやすくなります。近いうちにまたキューバを訪れてみようと思います。

Read More »